福井や滋賀の湖北、京都の北部など雪の多い地域では、実家の片付けは「いつでもできる」ものではありません。12月に入って根雪になると、車が家の前まで入れない、蔵や納屋の戸が開かない、業者が来られない、という状態が3月まで続きます。「年末の帰省で片付けよう」と思っていたご家族が、雪で何もできずに帰るのを毎年見てきました。

だからこそ、雪囲いをする前の11月が、その年の最後のチャンスです。このページでは、10月・11月・雪前の3段階で、売れるもの・残すもの・処分するものを決めて買取まで終わらせる段取りをまとめます。常盤は2026年11月に鯖江市・越前市(11月6日〜12日)と福井市北部・坂井市(11月21日〜27日)に滞在して伺います。

なぜ雪の前でないといけないのか

10月中にやること:家族で「決める」

片付けが進まない原因のほとんどは、作業量ではなく「誰が何を決めるか」が決まっていないことです。10月のうちに次の3つだけ決めてください。

  1. 残すものを先に決める:位牌・仏具・写真・形見にする着物や指輪など「残すもの」を先に決めると、残りは「売る」か「処分」の二択になり、判断が速くなります
  2. 立ち会う人と日を決める:福井に住むご家族がいれば、その方だけの立ち会いで進められます。遠方のご家族はLINEの写真で参加できます
  3. 写真を送る:タンス・押し入れ・蔵・納屋を、開けた状態で全体が写るように数枚。「見せる価値があるか」の目安を先にお伝えします(人形・置物の写真の撮り方)

11月にやること:滞在中に査定と仕分けを一度で

常盤の滞在中に伺えば、査定・買取・仕分けを1回の訪問で終わらせられます。その日に進むのは次の流れです。

  1. 残すものを避けて、それ以外を全部拝見します(事前に仕分けていただく必要はありません)
  2. 一点ずつ「売れる・供養する・処分する」に分け、売れるものは理由と金額をご説明して、その場で現金でお支払いします
  3. 処分するものは、他の不用品とあわせて回収のお見積り。買取金額と相殺できます
  4. 供養するものは、供養先をご案内します

雪国の家で、よく蔵や二階から出てくるものは次のとおりです。蔵の整理で捨ててはいけない8つの品物も参考にしてください。

蔵から出てきた花台を採寸する査定士
蔵から出てきた根付きの花台。こうした大きなものは、雪で車が入れなくなる前に運び出します(福知山での査定風景)
床の間に飾られていた扇面の額
床の間の額や掛軸は、下ろす前にそのまま見せてください

雪の前にやること:空き家の冬支度

片付けが終わっても、家を空けたまま冬を越すなら、次の冬支度を済ませておいてください。これは買取とは関係ありませんが、春に「家が傷んでいた」というご相談が多いので書いておきます。

年末の帰省しか動けない方へ

遠方にお住まいで、福井に来られるのが年末だけという方も多いと思います。その場合は、11月中に写真だけ送っていただき、年末の帰省時に残すものを確認する、という二段構えをおすすめします。福井にご家族がいれば、11月の滞在中にその方の立ち会いだけで査定を進め、金額や内容はLINEでご家族全員に共有できます。年末は雪で家の中に入れないこともあるので、「見るのは11月、決めるのは年末」の順番が確実です。

よくあるご質問

年末の帰省まで動けません。それでも間に合いますか。

年末は雪で家の中に入れないことがあるため、できれば11月中に一度、写真だけでも送ってください。ご家族が福井に住んでいれば、立ち会いはその方だけで進められます。難しい場合は、春(3〜4月)の滞在で改めて伺います。

雪囲いをしてしまった後でも来てもらえますか。

はい。玄関まで入れれば査定できます。ただ、蔵や納屋、二階の物置は雪囲いや積雪で出入りしにくくなるため、そこに品物がある場合は雪の前に見せていただく方が確実です。

売れるものがあるか分からない状態で頼んでいいですか。

はい。「何があるか分からない」状態が普通です。全部まとめて拝見し、売れるもの・供養するもの・処分するものをその場で分けます。査定だけで売らなくても費用はかかりません。

まとめ

雪国の実家整理は、11月が最後のチャンスです。10月に家族で「残すもの」を決めて写真を送り、11月の滞在中に査定と仕分けを一度で終わらせ、雪の前に冬支度を済ませる。この順番なら、年末の帰省は「決めるだけ」で済みます。鯖江市・越前市は11月6日〜12日、福井市北部・坂井市は11月21日〜27日に滞在します。それ以外の地域も、滞在予定ページからご希望をお送りください。