実家の片付けで、最後まで残るのが人形と置物です。衣類や食器は処分できても、「人形をゴミ袋に入れるのは気が引ける」「祖母が大事にしていたものを捨てられない」と、二階の押し入れや床の間にそのまま残っていることがほとんどです。常盤が2026年10月に福知山・綾部に滞在して回ったときも、いちばん多かったご相談は着物でも貴金属でもなく、五月人形・日本人形・置物でした(滞在のご報告)。
このページでは、人形・置物を「売れるもの」「供養するもの」「処分するもの」の3つに分ける考え方と、それぞれの進め方をまとめます。値段を先に調べる必要はありません。全部まとめて見せていただければ、その場で一緒に分けます。


値段がつく人形・置物の見分け方
人形は「古いから高い」「大きいから高い」ではありません。見るところは次の4つです。
- 作者の銘・箱書き:人形の台や背中、木札、共箱に作者名や工房名があるもの。市松人形・御所人形・木目込み人形・博多人形・伝統こけし(工人の銘)は、ここで評価が大きく変わります
- ガラスケース・共箱の有無:ケース入りで埃や日焼けを免れているもの、元の箱が残っているものは状態が良く、次の持ち主に渡しやすい品物です
- 状態:顔の割れ・ひび、髪の乱れ、衣装の日焼け・虫食い、金具のサビ。五月人形の兜・鎧は、鍬形(前立て)や小札の欠けがないか
- 素材:置物はブロンズ・鋳銅(作家銘入り)、備前焼・九谷焼などの陶磁器、木彫り(一位一刀彫・木彫り熊など)は査定の対象。象牙・べっ甲は法律上の制約があるため、事前にご相談ください
反対に、値段がつきにくいのは、量産された雛人形・五月人形の人形本体(特に平成以降のもの)、ケースのない日本人形で日焼けしたもの、お土産品の置物、顔や手の欠けたものです。ただし、七段飾りの雛人形でも、道具類(御殿・駕籠・箪笥などの雛道具)や屏風・ぼんぼりに値段がつくことがありますので、本体だけで判断せず一式でお見せください。
売れない人形は、供養するか、処分するか
値段がつかないと分かったあとの選択肢は3つです。どれを選ぶかはご家族の気持ち次第で、正解はありません。
1. 人形供養(お焚き上げ)
全国の寺社で人形供養を受け付けています。持ち込み・郵送のどちらもあり、費用は供養先により異なります。葬儀社が人形供養をまとめて受け付けていることもあります。常盤では、ご希望があれば供養をお願いできる先をご案内し、お焚き上げまでの流れをお伝えします。「捨てるのは気が引ける」という方には、いちばん納得感のある方法です。
2. 自治体のごみとして処分する
人形本体は多くの自治体で可燃ごみ、ガラスケースは不燃ごみ(または粗大ごみ)、兜・鎧の金具は金属ごみと、分けて出す必要があります。ケースのガラスは割れると危険なので、処分の際は新聞紙で包んでください。自治体によっては粗大ごみの申し込みが必要です。
3. 寄付・譲渡
海外への寄付や、地域の施設・保育園への譲渡という方法もありますが、受け入れ先が限られ、送料がかかります。点数が少なく状態の良いものに向いています。
常盤の出張買取では、3つをその場で分けます
常盤は、人形・置物を「売れるもの」「供養するもの」「処分するもの」にその場で分けて、それぞれの行き先までご案内します。売れるものはその場で現金でお支払いし、供養するものは供養先をご案内、処分するものは他の不用品とあわせて回収のお見積りをします(回収は有料ですが、買取金額と相殺できます)。
- 点数が多くても、全部まとめて拝見します。事前に仕分けていただく必要はありません
- ガラスケースは開けずに、そのままお見せください。開けると埃が入り、髪が乱れることがあります
- 五月人形・雛人形は、人形本体だけでなく、兜・鎧・屏風・雪洞・雛道具・飾り台を一式でお見せください
- 木札・共箱・栞(作者の説明書き)があれば、人形と一緒に置いておいてください
- 出張費・査定料・キャンセル料は無料。査定だけで売らなくても費用はかかりません
地方のご実家でも、滞在型の出張買取の滞在中であれば、人形だけのご相談で1点からお伺いします。次回の滞在からはハイエースで伺うため、ケース入りの人形が多くてもその場でお引き取りできます。
写真で先に目安を知りたい方へ
LINEで写真を送っていただければ、「査定に出す価値があるか」「供養向きか」の目安を先にお伝えします。撮り方は次の3枚で十分です。
- 棚やケースごと、全体が写った写真(何体あるかが分かるように)
- 銘・木札・箱書きが見えるもののアップ(読めなくても構いません)
- 気になる傷や割れがあれば、その部分
人形の顔が写っていても問題ありません。金額の目安ではなく「見せる価値があるかどうか」をお伝えする段階なので、スマートフォンの写真で結構です。
よくあるご質問
人形は本当に買い取ってもらえますか。
作者の銘や箱書きがあるもの、ガラスケース入りで状態の良いもの、伝統こけし・博多人形・御所人形などは査定の対象です。量産品やケースのないもの、日焼け・虫食いのあるものは値段がつかないことが多いですが、その場合も供養・処分の方法をご案内します。
人形が大量にあります。1体ずつ写真を撮らないとだめですか。
いいえ。棚やケースごと全体が写った写真を数枚、LINEで送っていただければ目安をお伝えできます。銘や箱書きが見えるものだけ、アップで1枚添えてください。
供養は常盤でやってもらえますか。
常盤では人形供養を行っている寺社や葬儀社をご案内しています。お焚き上げの費用は供養先により異なりますので、ご希望があれば査定時にお伝えください。買取したものは供養ではなく、次に大切にしてくださる方へお渡しします。
地方の実家ですが、人形だけでも来てもらえますか。
滞在型の出張買取で地方を回っているため、滞在中であれば人形だけのご相談でも同じ日程内でお伺いします。次の滞在先は滞在予定ページでご確認ください。
まとめ
人形・置物は「捨てにくいから残る」品物です。銘・箱書き・ケース・状態を見れば売れるものは分かりますし、売れないものも供養や処分の方法があります。全部まとめて出張査定に出していただければ、その場で3つに分けてそれぞれの行き先までご案内します。骨董品・掛軸・茶道具や着物と一緒に拝見することも多いので、人形だけと決めずにご相談ください。